top BBS About/link logtop

モーニング娘。コンサートツアー2006春〜レインボー7〜 雑感3(ネタバレアリ)

5月6〜7日土曜日日曜日 さいたまスーパーアリーナ

今回のSSA公演は、センターステージ、℃-ute、ツアーラスト、 こんまこの娘。単独公演、こんこん19歳という様々な要素が絡んで いた3公演だったと思います。そこで、 今回は、それを箇条書き形式で書いていこうと思います。

〜センターステージ〜

まずは、セットリストに沿って、センターステージとメインステージが どのように使われていたのか、覚えている限りですが、紹介します。

オープニングアクト:℃-ute<メイン左袖より登場→センターで挨拶>

1、まっさらブルージーンズ<センター>
2、わっきゃない(Z)<センター>

メイン左袖より退場

モーニング娘。

1、HOW DO YOU LIKE JAPAN?〜日本はどんな感じでっか?〜<メイン→センター→メイン>
2、THE マンパワー!!!<メイン>
3、Go Girl 〜恋のヴィクトリー<メイン>

モニターでメンバー紹介

4、SEXY BOY〜そよ風に寄り添って〜<メイン→2コーラス目後の間奏からセンター>
5、パープルウインド<イントロでセンターからメインに戻る>

MC1(紺野、小川、卒業報告)<メイン>

6、色っぽい じれったい<メイン>
7、愛あらばIt's ALL RIGHT<センター→1コーラス目Bメロくらいから、藤本小川新垣を残しセンターへ、曲の後半でまたメインへ>
8、友達(♀)が気に入っている男からの伝言(吉澤/高橋/紺野/小川/新垣/藤本/田中/亀井)<メイン>

コント(小川メイン、戦隊モノ)<メイン>

9、レインボーピンク(道重/久住)<メイン>
10、銀色の永遠(藤本)<メイン>
11、NATURE IS GOOD!(吉澤/高橋/紺野/小川/新垣/亀井/田中)<メイン>

MC2(新垣/亀井/田中)<メイン>

12、無色透明なままで(吉澤/高橋/紺野/小川/藤本)<メイン>
13、大阪 恋の歌(高橋)<イントロでセンターへ、曲終わりで花道途中の昇降口から舞台袖へ>
14、レモン色とミルクティ(新垣/亀井/田中/道重/久住)<高橋と入れ替わりで花道から登場し、センター>
15、青空がいつまでも続くような未来であれ!<1コーラス目はセンター、2コーラス目に花道からメインに移動>
16、ザ☆ピ〜ス!(VTR→2番からメンバー登場)<メイン>
17、INDIGO BLUE LOVE(新垣/亀井/田中) <メイン>
18、恋は発想 Do The Hustle!(吉澤/高橋/紺野/小川/藤本/道重/久住)<メイン>
19、直感2〜逃した魚は大きいぞ!〜<メインで最初のサビ、その後、センター及び花道に展開、その後センターに集結>

MC3(吉澤を中心に数名)<センター>

20、女子かしまし物語3<センター>
21、浪漫〜MY DEAR BOY〜<イントロでセンター→メイン>
22、なんにも言わずにI LOVE YOU<メイン>

encall

MC4(全員)<メイン>

23、ラヴ&ピィ〜ス! HEROがやって来たっ。<メイン→大サビくらいでセンターに移動>
24、さよなら SEE YOU AGAIN アディオス BYE BYE チャッチャ!<センター→最後の吉澤の台詞の前にメインに移動>

だいたいこんな感じかと。もしかしたら細部に覚え違いがあるかもしれないので、 それは御容赦。

さて、今回自分は実質初めてセンターステージというものをお目に掛かった訳なのだが、 まず最初の印象としては、センターが非常においしいという事。 どちらかというと仕様頻度ではセンターの方が少ないかもしれないが、重要な場面、オーラスや、 直感からかしましまでの流れで、センターというのが大きいし、 何より、センター近くはメインステージでも楽しめる分には楽しめるが、 自分の体験したA1(メイン寄りの端)とかになると、これはもうセンターに行かれると、背を向かれたり、 数人が遠くに見えたりで疎外感抜群。とは言え、普段良席とはとても言えない、C1の最後方からも 見たのだが、この時は真ん中以降とはとても思えないくらいに十分モーニングが良く見えて、楽しませてもらった。 なるほど、センターステージが受ける理由がよく分かる。

ただ、今回の10人という体制が影響しているのかもしれないが、 センターに行く時はほぼ全員でセンター、メインでも全員と、娘。が殆ど固まって移動していたのが 少し残念。メインとセンターで完全にバラけていたのは、愛あらの1曲だけだったと思う。 もっとダイナミックにセンターとメインの両方を使って欲しかったとも、思わなくも無い。 しかし、センター+花道という構成の魅力を生かす分には、十分過ぎる程に出来ていたと思われる。 直感2のBメロでの、花道に一列に揃ったダンスや、愛あらでBメロを歌う吉澤リーダーに抱きつく れいなが花道上で見られたりや、最後の「さよなら〜」での円形状のフォーメーションが センターで見られた事など、ここをセンターでやれば素晴らしい!と思われる事を、 悉くセンターで披露していた様に思われたのは、嬉しかった。中でも直感2の一列ダンスは非常に 素晴らしかった。DVDに収録されるかどうかは分からないが、 あれを真正面から眺めて見たダイナミックさというのは、もはや筆舌に尽くし難い。 是非、あれを真横から(花道の垂直方向から)、撮影した映像がDVDに記録されていて欲しい。

そして最も圧巻だったのが「青空がいつまでも〜」だ。この曲では、センター、花道、メインの3つの ステージの魅力が余すところ無く表現されていた様に思える。 まず、前曲の5人がセンターにおり、残りの5人が花道の昇降口から再登場。そして、1コーラス目のAメロの 全員が輪になって飛び跳ねるダンスを、そのままセンターステージで披露。1コーラス目は センターで歌い、2コーラス目のAメロの、あの肩繋ぎダンスをなんと花道上で披露。 そしてメインステージに戻り、会場中が一つになる間奏パートは、通常の様に メインステージ上下一杯に広がって、観客にマイクを向ける。 まさに適材適所、曲中の各パートが、それぞれ最も生きる部分で披露されていたように感じた。 そして、スクリーンモニターには青空の映像。最高だった。

以上が、センターステージの印象。今回自分は、千秋楽にA1を選択したのだけれども、 知ってればこの選択はしなかったなぁ。今更感漂うし、今後あるかどうか微妙な点でもあるけど、 次回以降の参考にしたい。

 

〜℃-ute〜

さて、今回の目玉の一つに、℃-uteの新曲販売と、その披露が あった訳で、周りでも半分それがメインちゃうんか的な雰囲気を出していたヲタさんを少し見かけた。 今回は前回ごまコンで見かけた時とは違い、オリジナル2曲の披露だったのだが、 いい曲をもらったなぁという印象。「まっさら〜」の方はまだ自分の中ではそこそこというだけだが、 わっきゃない(Z)は、中々にいいと思う。というか、ヲタの涙腺を突いてくるというか、 ここが受ける!という部分を詰めてきた曲だと思う。なお、この曲はまだCD化はされていないが、 そういう売り出し方も、こっすいw

さて、肝心のアクトの方だが、各メンバーも息を切らすくらいに十分 頑張っていたし、それに見合う、十分な"魅せれる"ダンスを披露していた様に 思えた。(歌はねぇ、あれっしょw) 確かに、ダンスには一目置かれるめ〜ぐるがいるものの、 全員が十分に踊れていたのには驚いた。まさに期待の新星というべきか。 それにしても、まいまいが既に小5というのには、びっくりさせられた。 もっと年下だと思ってたよ、と、まるで全盛期しかしらない一般人の辻加護の印象の様な ものを抱いてしまったが、いかに自分がキッズから遠いヲタライフを送っているのかと 思い知らされた瞬間だった。それにしても、Berryz工房も自分はハロコンで2年前に一回見た程度だが、 この目の前にいた℃-uteよりもさらにレベルが高い事が容易に予想される訳で、 みんなはまる理由がなんとなく分かった気がする。まぁ、ここでモーニングと、まだ見ぬ最近のBerryzの 比較論なんて行ったって仕方ないんだろうけど、℃-uteを見た感想では、 これは、統一感のある方か、雑多感のある方か、どちらが自分の趣味に合うのかに寄るのかなぁと、 少し思ってしまった。Berryzも℃-uteも、みんな同期だからね。

それにしても、初日は℃-uteの存在の違和感に苛まれたが、 二日目からは比較的自然に見れたと思う。まぁ、オープニングアクトと言うのも、 普通のライブには結構ある事なので、悪いもんじゃあないだろう。 毎回だと困るかも知れないけどw

 

〜モーニング娘。〜

さて、℃-uteに続いては我等が本丸、モーニングさん。 セットリストに沿った流れは上のセットリストのところで大体書いたので、それ以外の事を。 今回、中規模ホールの連続公演で、最後の最後だけSSAという大会場だったのだけれども、 センターステージもあり、ライブ内でのメンバーの立ち位置だったり、動きだったりが それまでとは全然変わっていた部分も多く、それを十分に吸収出来る時間があったのかと言うと、 少し疑いたくなるところ。とても大きなミスというものはなかったものの、 モーニングでは極めて珍しい歌詞飛ばしが起きたり、モニターからの返りが聴こえ難かったのか、 えらくリズムをずらすメンバーもいたりと、ライブの内容としてはお世辞にも、 完璧!とは言い難い内容。また、大阪ではどうだったのかは分からないが、 こんまこの卒業の件が本人達以外のメンバーにも若干ではあるが影響を与えているかもしれない。 その辺どうだったのだろう。

ただ、様々な要因が絡んだ今回のライブで、メンバーのテンションもかなり登りきった ところにあったのか、昨今ではなかなかお目に掛かれない程の疾走感が出ていた様にも 思われた。加えて、先程挙げた不安定さがそれをさらに増長する形となって、客席も巻き込んで、 異様なテンションを会場中に満たしていたように感じられた。 何が良かった、悪かったというのは置いておいて、ただあの異様な雰囲気は ツアーラストを感じさせるのに十分だったし、今回のライブが非常に特別なものである という感触を伝えるのには十分過ぎたと思う。

勿論、言葉を色々連ねるまでもなくモーニング娘。は最高だった。 ただ、今回はこれまでの、曲が盛り上がれるとか、10人が素晴らしいとか、 そう言ったプラスの面だけでなく、勿論、それもあった上の話だけども、 モーニング娘。の持つ大いなる悲しみに触れた瞬間と、掛け替えのない喜びを感じる瞬間とが 混ざり合った時に生まれる、相反する混沌とした大きなエネルギーが、感動という形となって心に 降り注いで、そしてその上に、それらをさらに増長させる 素晴らしいモーニングのライブを、曲を、世界を体感した結果が今回の最高だったのかもしれない。 「青空がいつまでも〜」は、その最たるもの。今回のSSAで通常のライブよりも更に 思い入れが深まった曲がいくつかあるのだけれど、まず、「なんにも言わずに〜」は、大会場で こそ栄える曲として、その曲の最高の形を聴かせてくれたと思うし、同時にフラッシュバック した4年前の映像が、更にそれに拍車を掛けた。正直、この曲が本編ラストというのには若干 違和感を抱いていた部分もあったのだけれども、このSSAでは、この曲以外にラストはない!とさえ 思えてしまうくらいの深い印象を受けた。また、「ラブピ」もいつもならひたすら楽しいだけの曲 なのに、1、2コーラス目のBメロの効果も相まって、 この時ばかりはその中になんとも言えない疾走感溢れる切なさを感じてしまった。 そして、先程挙げた、「青空がいつまでも〜」は、 そのセンターステージや花道の使い方の上手さもさることながら、やはり、 その曲の世界感である、多幸感と、その根底に広がるどうしようもない悲しさが、 胸を押し潰した。次回のハロコンでこの曲が披露されるかどうかは分からないが、 この曲が最も効力を持った瞬間が5月7日の夜だっただろう。

そして、その喜びと悲しみの原因、今回のSSAでのライブの根幹となった出来事が 以下の二つ。

(06/05/09)

〜こんまこ娘。最終単独コン〜

はっきり言って、今回の2日間のライブの最重要課題だったのが、 この件だったと思う。このライブの約10日前に発表されたこの件についての報は、 多くのヲタを一週前の大阪へと走らせたがしかし、まだ自らの目で、本人達からの報告を 聴いてない人も多かっただろう。自分もその内の一人。加えて、このSSAでこの2人を含むモーニング 娘。の単独コンはラスト。否が応でも殺気が高まるSSA。

5曲目後に二人から卒業報告のMCがあった。 それまで上げ上げの曲の連続で、すっかり体が暖まっていたはずの会場が、一瞬の静寂にまみれた。 ステージ上の他の8人のメンバーも、目に涙を浮かべる者もいたように見受けられて、 この時ばかりはいつもの楽しいモーニングのライブという空間は何処にもなかった。

こんこんは、真っ直ぐに前を見据え、「自分のやりたい事が具体的に 見えてきた」と、今後の展望を語たってくれた。それに心の中で燻っていたものが 吹き飛んだ気がした。そしてまた、「"一旦"このお仕事から離れる」とも語ってくれた。 確かに、高卒認定試験を受けて合格するというのは、こんこんのこれまでや、 これから数ヶ月のスケジュールを鑑みるに、中々に困難を伴うものかもしれないし、 夢がそのまま現実に到達する事も稀かもしれない。ただ、 それでもなお、こんこんを信頼してみたくなった。そんな目をしてた。 確かに不透明な部分もある。世知辛い世の中に、真実を求める事の意味を疑いたくなる瞬間だったりする。 でも、それとは別の次元で、素直に彼女の未来を応援しようと思う。 確かに寂しいけれど、あの目に多分、偽りは無い。

麻琴は、少し感傷的な部分も目立ち、 こんこんに比べて強さとしては、弱かったかもしれない。 心配になってしまう場面ではあるが、そう言えば、麻琴はいつも心配ばっか掛けて、 でもその割りに飄々とその時代時代を、そのちょっぴりバカっぽくて明るいテンションと、 歌にダンスに確かな実力を持って、いつも乗り越えて来た気がする。 大丈夫!なのかなぁ…、やっぱり少し心配してしまう。でも、今思えばそれが麻琴の 魅力の一つだったんだなぁ。でも、海外だろうがどこだろうが、 多分麻琴は大丈夫。その飄々とした生き様があれば、大丈夫。

その後は二人とも特に感傷的になる部分はなかったし、 モーニング娘。も、この10人での単独が最後、という事を意図的に強調する事はなかった。 二人とも、そして他の8人も、卒業への感傷というよりも、 今、10人のモーニングがしているライブを精一杯楽しもう、楽しくしようと頑張っていた気がしたし、 客席もそれに十分過ぎる程、応えたライブだったと思う。 だから、確かに悲しさに溢れていたかもしれないけど、それも含めて、このライブは最高だった。

二人が旅立つのはまだまだ先の事だし、これから更なるインフォメーション もあるかもしれない。感傷に浸るのは、それからでもいい。今は、二人を含め、今の10人の モーニング娘。が見せたいものを、しっかりと受け止めて楽しむ事をまず第一にすべきで、 それが彼女達への何よりの恩返しというか、正しいあり方かな、とも思う。 そしてその上で、自分も彼女達への想いをこのweb上に綴れたら、これ以上の事はない。

(06/05/13)

〜紺野19歳生誕祭〜

そして、このライブで一番のハッピーと言えば、 紺野あさ美19歳のバースデーを本人を前にして祝えた事。初日はラストのMCで、 「18歳最後の紺野あさ美でした!」と語り、また、二日目の当日は3回目のMCで、 吉澤リーダーの号令に合わせて、みんなでハッピーバースデーを歌うという 機会も設けられた。こんこんの娘。加入が14歳の頃、それからもう5年が経とうとしている。5年。 他のメンバーもそうだが、彼女にも色々あった。あり過ぎた。 思いを馳せようにも、そのあまりに長い道のりに言葉を失う。 ただ、一つだけ、「無敵の19歳!紺野あさ美でした!」と語った本人の目、そして言葉、それは 彼女の今が充実している事の揺るぎない証拠になっただろう。 そしてまた、卒業発表のMCの時もそうだったが、 彼女の強い一面を垣間見れたと思う。普段はぼぉっとしている彼女がたまに 見せる一面、それを見るとハッとしてしまう。 様々な感情の渦巻くSSAのセンターステージの中央で、それでも何物にも 脅かされる事無く、凛と、揺ぎ無い目線とその奥底に光る確かな意思でそこに立つ19歳の少女。 なるほど、無敵の二文字の何の間違いもない。

出来れば、この祝福すべき日を、もっとフラットな気持ちで迎えたかった というのもある。今回は特に麻琴との兼ね合いもあり、こんこんをストレートに祝いたいのけれども、 麻琴の事をほったらかす訳にもいかん、という様な状況が会場中に混沌とした 空気を生み出していて、とてもではないけど、通常のお祝いモードとは程遠い雰囲気だった。 しかし、この、二人の娘。コンラストという非常に切羽詰った感のある今回のライブの最中に、 こんこんを囲んで歌うハッピーバースデーが一服の清涼剤となってくれた事は 確かだろう。ありがとうこんこん。そして、19歳おめでとう。

〜追記〜

最近、よく数年前の娘。コンのDVDなどを見る機会があって、 それには、毎年、モーニング娘。が確実に変化していっている事が見て取れるのだけれども、 特に、去年春以降及び、今年の現在までの娘。は、特徴的だったなと思ってしまう。 まず、確変期にあるメンバーの割合が大き過ぎるという事。 昨年はよっちゃんさんの大変貌から始まり、更に、ガキさんの大化け、 れいなのセンター開眼と続き、そしてまた、確変とまでは言わなくとも、 亀やさゆも自分の色を余すところなく押し出せている様になっているし、 高橋のステージアクトというのも、更に一歩深化している様に思える。 見ていて、本当に楽しい。これは、多分、人数の減少や、それまで 年上や真ん中で引っ張って来たメンバーが急激にいなくなった事で、 必然的に一人一人の担う部分が急激に拡大した事によるものだろうとは思うが、 加えて、現メンバーの若さというのも、これまた一つの重要な要因だと思う。 丁度、よっちゃんさんとミキティと、新加入の小春を除き、他のメンバーは10代後半であり、 それまでメインを十分に張ってきたというのは高橋だけ。その状況で、 力の伸びしろが丁度いい具合に温まったところに、ポンと大抜擢があったり、 おいしいポジションが転がってきたりと、これで実力が伸びない方がおかしかったのかもしれない。

そしてまた、この若さというのは、時に物凄い疾走感溢れるエネルギーを生み出す。 これは丁度ライブのキャパ自体が減少してから程好い期間が経ったから、というのもあるだろうが、 例えば、ライブにおけるメンバーの客煽りや、自由度などというものでは、 かつてのどの時期のモーニングよりも激しいものとなっている様に思えるし、 ここぞという部分での爆発力は素晴らしいものがあると思う。 また、選曲にしても、これは特に今年の春ツアーにおいて顕著だったが、 昔の有名な曲を殆ど削ってきて、本当の意味での自分たちのモーニングの曲で、自分たちの ライブを展開出来ていたと思う。そして、それらの曲々がまた、 かつてのものとは若干趣向が異なり、疾走感を感じれるには十分な曲ばかり。 チームの色とプレイスタイルがマッチして、更に戦力が充実し たら、そりゃ強いに決まっている。

勿論、昔が悪くて今がいいとかそういうを言いたいのではない。 昔の、広大なアリーナで、 ヒットパレードに合わせて、粋も甘いも乗り越えて来たメンバー達が送る、 重厚かつ磐石なスタイルのライブ。若しくは、キャパは小さくて有名な曲はあまりないものの、 若さゆえの疾走感に溢れて、火が付くと止められないスタイルのライブ。うん、 書いてて、海南VS湘北な気がしてきた。ああ、スラムダンクネタです。 好みは分かれるとは思うものの、どっちもいいチームである事は間違いなかろう。

ただ、今回のSSAでは、その若さが逆に仇となったようだ。 疾走感溢れるというのは、逆に言えば不安定であると言うこと。 今回はその不安定さが、もろに露呈した形となったライブだったと思う。 まず、チーム構成的に、リーダーのよっちゃんさんの隣にはミキティ、そして下支えには5期。 ところが、先日のDOKYU!や、ライブ本編を御覧の方ならすぐにお分かり頂けると思うが、 その5期の内、残された高橋、ガキさんともに、自分を奮い立たせるので精一杯な状態。 また、ミキティも5期と仲がいいというのもあってか、普段はとても見せない 非常に弱った面を見せていたように思える。更に、SSAは唯一のアリーナ公演にして、 センターステージ制。仕様も変わった部分も多く、非常に難しいライブだったと思われる。 そして、そんな中でその負担がリーダーの吉澤に集中したとしたら、 彼女の普段では見られない、歌詞飛ばしまくりや、最終公演での枯れた声なども うなずけるのではないか。

確かに、娘。のライブは最高だったし、それにその感想は今でも変わっていない。 疾走感というのであれば、むしろこれは普段のライブよりも さらに、切なくなるほどに感じられたライブだったと思う。 ただ、あそこにいたモーニングがいい状態だったかと言われれば、そうとは言えないだろう。 しかし、こういう激情と不安定に溢れた時代を乗り越える事で人が成長するのと同じ様に、 娘。もまた、この経験が掛け替えのないものとなって、更に先へと進んでいけるのであれば、 娘。ヲタとしてそれを見るのもまた、素晴らしく楽しみな事だと思えてならない。

ただ、ジレンマとしてあるのが、 確かに、今の娘。は好きだし、まだこの10人でいて欲しい。 今の娘。のライブのいいところをもっと堪能したいし、それがとても好きだ。 しかし、卒業云々は抜きにしても、彼女達が個々に変容するのであれば、 娘。もまた、一箇所の形に留まる事は不可能だと言うこと。このモヲタが抱えるジレンマはそう、まるで、 時とともに移り変わりゆく少女に対する悲しさと一緒ではないか。 そしてまた、それは即ち既に、娘。が単体で、少女、若しくは女性としての 概念を有しているという事になるのだろうか。
諸行無常の響きあり、モヲタとは、なんと業の深い生き物であろうか。思わず苦笑してしまう。

(06/05/24)

top BBS About/link logtop

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送